はじめに
子宮体部内膜細胞診の誤判定をまねく要因としては採取した細胞が少数であることや間質細胞集塊や化生変化を異型細胞と間違えるといった 鑑別基準の問題の他に潜在的な要因として,標本作製時の問題があげられます.すなわち,乾燥・血液の混入・大型細胞集塊など,観察が困難な細胞の存在です.当社では,この標本作製時の問題を解決すべく,これまでにない新しい標本作製法としてAlcoholic
agar solution による標本作製法(以下,Aas法)を2003年より導入致しました.以後,良好な結果が得られていますので,当社における子宮体部内膜細胞診の 標本作製法と診断の流れについて紹介します.
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