(株)福山臨床検査センター
病理検査部 引地 明子
Key word:Endometrum
次に,Aas法とセルブロックの併用が有効であった2症例を提示いたします. 最初の症例は,化生性変化が多数出現した剥脱内膜で,いわゆるglandlar and stromal breakdownに相当する症例です.この症例では,正常腺,すなわちドカン状やシート状の腺集塊がほとんど見られず,このような重積のある,乳頭状を呈した化生細胞が大多数をしめていたため,増殖症との鑑別を要すると考えられました.セルブロックでは,間質の凝集像や好酸性変化を伴った乳頭化生を認め剥脱による変化と診断されました.