Seminer53

第53回日本臨床細胞学会総会バーチャルスライドカンファランス
「良性？悪性？"あなたならどうみる"鑑別困難症例の細胞診‐Part2」

総合司会：東海大学医学部付属病院　伊藤　仁		婦人科司会	土居　大祐（日本医科大学武蔵小杉病院）
			大野　喜作（保健科学東日本　第二検査部）
		乳腺司会	森園　英智（がん研有明病院）
			仲村　武　（横浜南共済病院）
	投票結果と（一部）解説を掲載中
症例の画像（Virtual slide）は閲覧ソフトがなくてもみることができる形式となっています。

Case1

出題領域　婦人科１　：　旭川医科大学附属病院　病理部　　佐渡　正敏

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年齢83歳，49歳閉経，3経妊3経産．
発熱を主訴に近医を受診．子宮留膿症の精査，加療目的で当院紹介となった．平成22年11月10日当院婦人科を受診し精査目的にて，内膜細胞診と組織診が施行された.
検体：　子宮体内膜ブラシ擦過標本

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Case2

出題領域　婦人科２　：　名寄市立病院　臨床検査科病理　吉田　英樹

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年齢62歳，閉経48歳．
2年前に乳癌の手術，アリミデックス使用中．子宮体部検診で疑陽性が続き，定期follow中
検体：　子宮体内膜ブラシ擦過標本

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Case3

出題領域　乳腺症例1　：　北九州市立医療センター　臨床検査科　阿部　英二　

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年齢60歳，女性．
検診MMGにて石灰化を指摘され、外科を紹介受診。USで右乳腺AC領域に約１cmの浸潤性発育のパターンを示す腫瘤を指摘しCategory５と診断されたため、エコー下穿刺吸引細胞診が施行された。標本は合わせ法で検体作製．
検体：　乳腺穿刺細胞診標本

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Case4

出題領域　乳腺症例２　：　京都大学医学部附属病院　病理診断部　平田　勝啓

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年齢32歳，女性．
近くの産婦人科医院で右乳腺腫瘤を指摘され，当院がん診療外来を受診した．妊娠12週．右乳腺B領域に11㎜の楕円形ながら若干不整型を示す低エコー腫瘤あり．臨床的には線維腺腫が疑われる．穿刺吸引細胞診が実施された．
検体：　乳腺穿刺細胞診標本

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Case5

出題領域　乳腺症例３　：　聖マリアンナ医科大学附属病院病理部　草苅　宏有　

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年齢75歳，女性．
右乳房AC領域に腫瘤を自覚し，当院乳腺外科を受診された．触診では右A領域に23×22mm大の腫瘤を触知，腋下リンパ節は触知されなかった．MMGはcategory3と判定された．USでは，A領域に充実性領域を伴う嚢胞性病変（23×18×11mm）と，AC領域に境界不明瞭な低エコー域（31×16×9mm）を認めcategory4と判定された．
検体：　充実性領域を伴う嚢胞性病変より穿刺吸引細胞診を施行　

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Virtual Slide：
画像処理技術を用いて顕微鏡観察をデジタル画像として再現する方法をバーチャルスライド（VS）といいます。
細胞診標本の細胞像は立体的であり、高さの違う複数画像を一枚に合成したVS（case 1 - 4）もしくはFocusイメージ（case5）として表現しています。　

　　弘前大学大学院保健学研究科　鷲谷　清忠