細胞学会や研修会などで顕微鏡画像を提示する場合、これまでスライドや写真を使って行われてきた。顕微鏡から得られる標本の情報は詳細で多岐にわたっているが、スライドや写真ではその標本の限られた情報しか伝えられないことになる。しかも、撮られた画像はその人の判断によるもので、標本を正しく反映しているとは限らない

 近年パソコンでプレゼンを作成して、学会や研修会など液晶プロジェクターで発表する機会が増えてきているが、これらの手段を利用すると動画もプレゼンできる。今回、顕微鏡観察を再現した動画AMIAnimated Microscope Imageを作成する技術(Microscope Imaging Technology:MIT)を開発したので提示する。

Animated Microscope Image の操作方法

 顕微鏡では、細胞診標本のスクリーニングや要注意細胞の拡大チェックおよび立体的観察(フォーカシング)、組織標本の弱拡大(全体)から強拡大(部分)の確認(ズーミング・マグニファイ)など、いろいろな操作をしながら観察している。Animated Microscope Imageは、それら顕微鏡操作をシュミレーションできる簡易動画である。動画の操作方法は、左の操作ボタン画像を参照してもらいたい。なお、動画の上下左右をクリックしたままに(もしくはドラッグ)すると、自由な方向(ズームして見たい細胞を中心)に移動できるので試してほしい。
動画(4つ)は、上段メニューをクリックして体験できる。

AMIにはjavaVMが必要です。 見えない場合 ここ をクリックしダウンロード&インストール

AMIの活用

上の操作ボタン画像をクリックすると、胃生検組織標本のサンプル動画を体験できる。 動画をメールに添付して送ると、簡易テレパソロジーが可能となる。
Microscope Imaging Technology の可能性