第47回日本臨床細胞学会秋期大会 スライドセミナー     

 

座長    九島 巳樹  (昭和大学病院病院病理科)

座長    塩森 由季子 (慈恵医科大学付属第三病院病院病理)
解説をご覧ください
投票システム作成:鷲谷 清忠 (弘前大学医学部附属病院病理部) 
解説を掲載しております。                 
Case1
子宮頸部 出題者:藤原 潔 (癌研有明病院婦人科)
座長総括: 九島     塩森
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【症 例】 70歳代 1G0P  51歳 閉経
【検 体】 子宮頸部細胞診 採取法;Bloom Brush法 液状処理検体(ThinPrep法)
【現病歴】 30歳 虫垂炎  35歳 肺結核 合併症;70歳 高脂血症 (現在治療中)
       当院初診の2ヶ月前より不正性器出血を自覚
       当院初診1ヶ月前に前医を受診、精査目的で当院受診を勧められた

 
子宮頸部異形成
子宮頸部上皮内癌
子宮頸部扁平上皮癌
子宮頸部腺癌
その他

  

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Case2
子宮内膜 出題者:安田 政実 (埼玉医大国際医療センター病理診断科)
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【症 例】 40歳代 女性
【検 体】 子宮内膜擦過細胞診
【現病歴】 一年ほど前より性器からの分泌物が増加したため,近医を受診した.子宮頸管内に突出する腫瘤を指摘され,当センターに紹介となる.内膜細胞診および生検が行われたが,診断は確定されず子宮摘出が施行された.

 
粘膜下筋腫
平滑筋肉腫
腺肉腫
癌肉腫
内膜間質肉腫

     

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Case3
消化器 出題者:串田 吉生 (香川大学医学部附属病院病理部)

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【症 例】 40歳代 女性
【検 体】 膵液細胞診
【現病歴】 約半年前から心窩部痛および背部痛が出現した。膵炎として治療されていたが、膵癌の鑑別目的にて当院を受診した。ERCPでは膵頭部に段差のある狭窄とそれより尾部の拡張を認めた。

 
浸潤性膵管癌
膵管内乳頭粘液性腺癌
再生異型上皮(膵炎)
腺房細胞癌
膵管内乳頭粘液性腺腫

     

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Case4

口腔・唾液腺 出題者:河野 葉子 (昭和大学歯学部口腔病理)

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【症 例】 60歳代 女性
【検 体】 耳下腺腫瘍 穿刺吸引細胞診(FNAB)
【現病歴】 9か月前に左耳下腺の腫瘤に気づく。増大傾向あり、 圧痛を認める。 顔面神経麻痺はみられない。 FNABにて悪性腫瘍の疑いがあったため、耳下腺腫瘍摘出が行われた。
多形腺腫
細管状腺腫
基底細胞腺腫
腺様嚢胞癌
基底細胞腺癌

     

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Case5
乳腺 出題者:菅間 博 (杏林大学医学部病理学教室)
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【症 例】 50歳代 女性
【検 体】 乳腺穿刺吸引細胞診(Fig.1-4) および 捺印細胞診(Fig.5-6)
【現病歴】 左AC領域の微小石灰化を伴う境界不鮮明な腫瘍からの穿刺吸引細胞診標本および左乳房部分切除検体からの捺印細胞診標本。
 
浸潤性乳管癌
粘液癌
印環細胞癌 (小葉癌起源)
印環細胞癌 (乳管癌起源)
アポクリン癌

     
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Case6
呼吸器 出題者:岡 輝明 (公立学校共済組合関東中央病院病理科)

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【症 例】 60歳代 男性
【検 体】 気管支擦過(キュレット)
【現病歴】 喫煙:15本/日、20歳から。検診で胸部異常影を指摘され、精査。胸部CTでは、直径1.5cmの腫瘤が認められたが、サルコイドーシスなどの炎症性疾患も否定できず、経過観察となった。約1年後の画像で腫瘍径の増大が認められ、腫瘍が示唆されたため、気管支鏡下の擦過細胞診と生検が行なわれた。これらの結果から、肺癌と考えられ、左肺上葉切除術が施行された。

 

硬化性血管腫
転移性腺癌
印環細胞癌
粘液産生性肺胞上皮癌
杯細胞型腺癌

     

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                                     弘前大学医学部附属病院病理部 鷲谷 清忠