【症　例】　70歳　女性　2産3妊
【検　体】　子宮内膜ブラシ細胞診
【現病歴】　6ヶ月前から性器出血を自覚していたが、徐々に出血量が多くなるため近医を受信。エコー上子宮内膜の肥厚を認めたため子宮内膜ブラシ細胞診を行った。

【症　例】　72歳　女性　52才閉経
【検　体】　子宮内膜キュレットスタンプ細胞診
【現病歴】　不正出血子宮体癌疑い精査

【症　例】　69歳・男性
【検　体】　気管支鏡下気管支生検捺印・洗浄液細胞診
【現病歴】　約3週間前から肺炎にて近医に入院。症状は軽快したが左上葉の無気肺が残存するため精査目的にため当院に紹介された。胸部CTでは左上区枝を閉塞し主気管支、舌区枝に進展する腫瘍を認め、上区は完全に無気肺となっていた。気管支鏡では左上葉枝を閉塞しポリープ状に突出する腫瘤を認め、粘膜は気管分岐部直上まで粗造で浮腫状であった。ポリープ状の腫瘤より生検を行った。

【症　例】　36歳・女性
【検　体】　右乳房穿刺吸引細胞診
【現病歴】　7-8年前から右乳房に腫瘤を触知していた。１年前より腫瘤が大きくなり、また乳頭分泌物が出現してきたため、近医受診、当院紹介受診となる。
【超音波検査所見】　右A領域に小嚢胞および低エコー域の集ぞくが認められた。病変は乳頭から約21mmの距離に、約27mmの範囲に認められた。

【症　例】　25歳・女性
【検　体】　甲状腺腫瘤捺印標本
【現病歴】　１週間前咽頭部違和感・疼痛、微熱がみられ、近医にて亜急性甲状腺炎と診断された。 超音波にて甲状腺に２ｃｍ大の腫瘤がみられた。

【症　例】　70歳代・男性
【検　体】　胸水細胞診
【主　訴】　胸水貯留
【原病歴】　 約1年4ヶ月前頸部腫瘤を指摘され、精査の結果甲状腺腫瘤及び周囲リンパ節腫大を認めたため甲状腺摘出術(乳頭癌)が施行された。術後フォローしていたが、今回左胸水を認めたため、胸腔穿刺にて胸水細胞診が行なわれた。

Virtual Slide Software：WebCytoScope　（特許出願 2005-206187)
　我々は顕微鏡で細胞診標本のスクリーニングや要注意細胞の拡大チェック、立体的観察(フォーカシング)など、いろいろな操作をしながら観察している。 WebCytoScopeは顕微鏡操作をシュミレーションできるVirtual Slide softwareである。
操作方法：
1.左上段の小画像上でマウスカーソルを動かすと、拡大画像が動く。
2.矢印マウスカーソルをクリックすると拡大画像の動きが止まるので、拡大画像をポイントしながら説明できる。再度クリックすると動く。
3.マウスカーソルが手のアイコンに変わるところでクリックすると、別画像が開く。
4. 拡大画像が動かない時は、マウスカーソルが矢印に変わるところでクリックすると動く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中通総合病院　病理部　鷲谷　清忠