Case35 細胞診断:Mild dysplasia (組織診断:Benign) アンケート結果:Benign
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核の肥大、クロマチンの増量、核不整など境界病変を示唆する所見である。しかし、生検による組織診断はbenignであり、細胞診と矛盾する所見となっている。面として擦過採取する細胞診とピンポイントに採取する生検組織では、時々このように矛盾する結果が出ることがあることを理解しておくべきである。したがって、簡単に細胞診断が間違いだったと訂正するのではなく、どこかに病変があるのではないかと臨床側に言えるようにするためにも、診断基準を確立する努力を怠らないことが大切と思われる。