組織診断

壊死性リンパ節炎

所見

全体的には、小リンパ球や壊死物質を貪食したtingible body macrophage、大型類リンパ球が混在して認められる。リンパ球系細胞の内、多くは小型のリンパ球であり、核形不整や核小体が目立つものもあるが、その頻度は非常に低く、良性病変と考えられる。また、壊死物質および壊死物質を貪食したtingible body macrophageが多く認められることより「壊死性リンパ節炎」と判断される。
症例によっては大型類リンパ球がリンパ球系細胞の内15%ほど占める症例があり、悪性リンパ腫と鑑別を要する場合がある。パパニコロウ染色では小型のリンパ球に核形不整および目立つ核小体が見られるかどうか、またその出現頻度を注意深く観察し、さほど特徴的でなければ良性病変である可能性が高い。

画像
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