細胞を観察して、診断するうえで重要なポイント
下記の所見を整理して診断してください。
- 臨床情報の確認
標本がどのような患者背景に起因するか、重要です
- 出現パターン
背景の所見と出現する細胞の状況を確認する
- 細胞構成と形状
平面的であるか立体的であるか、あるいは孤立散在性であるか
- 集塊辺縁部の細胞所見
重積が強いと細胞所見の把握がしにくいので、集塊辺縁の形状と薄くなっている部分の細胞を観察する
- 細胞質(胞体)の形態
細胞質の形状。ICLなど粘液産生の有無や胞体内顆粒の有無。
- 核の位置
中心性であるか偏在性であるか
- 核小体について
単一著明でるか、複数でるか。核小体の形状や核小体内の状態。
- 核縁について
非上皮性の場合は薄いことが多い。上皮性の場合は肥厚を認める。均一であるか不均一であるか。
- 核クロマチンパターンについて
細網状、微細状、粗網状、顆粒状、租剛、濃染など
- 病変を推定する根拠は
推定診断する際の決め手
- 上皮性か非上皮性を推定するか
特徴は
- 良性あるいは悪性であるか
根拠は
- 推定病変
推定組織型
- 細胞診の判定
判定基準
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